保険営業は、将来のリスクに備えて生命や財産を守るために、適切な保険商品を提案する仕事。
キツイのでは?と昔から想像されがちですが、人々の万が一の事態を助けられる、やりがいがある仕事です。
保険商品は、営業担当が信頼されてこそ契約がとれる仕事。
関係構築力や幅広い知識を持つことが求められます。
保険営業といっても、扱う保険商品や営業方法によって仕事内容はさまざまです。
今回は、保険の営業に興味がある人に向けて、仕事内容や求められるスキルについてわかりやすく解説します。
目次
保険営業の仕事はリスクに備えて安心を提案すること
保険営業の仕事は、さまざまな保険商品の中から相手に合った保険商品を提案する仕事です。
将来何が起こるか分からない人生を、安心して暮らせるための保険商品を販売します。
人によって年齢や性別、家族構成、働き方が違いますので、優先すべき内容も異なります。
相手の状況をよく聞き、適切な保険商品を契約につなげることが役目です。
保険の営業では、まだ起こっていない上に、起こるかどうかも分からないリスクを想定した話をしなければなりません。
相手に寄り添った親身なコミュニケーション、相手を思いやる気持ちが欠かせません。
また、相手には保険の知識がない場合がほとんどです。
分かりやすく説明するためには、専門知識を十分に備えておくことも重要です。
営業成績を上げたい人必見!成果を上げるポイントと優秀な営業マンの特徴を解説保険商品の種類
保険商品の種類には以下の分野があります。
保険会社によって取り扱う分野が異なり、強みとなる保険商品もさまざまです。
第一分野
第一分野は、生死に関する内容で、生命保険の分野です。
終身保険、定期保険、個人年金保険、養老保険などがあります。
第二分野
第二分野は、万が一の事故に関する損害保険の分野。
火災保険、地震保険、海上保険、自動車保険などがあります。
第三分野
第三分野は、生命保険会社と損害保険会社のいずれもが取り扱う分野。
医療保険、がん保険、介護保険、傷害保険などがあります。
保険営業の仕事内容は法人営業と個人営業がある
保険営業の仕事には、法人向け営業と個人向け営業があります。
それぞれの仕事内容を見ていきましょう。
法人営業の仕事内容
法人営業では、企業を担当します。
まず、オフィスのロビーや食堂などで従業員向けに声をかけて保険商品を提案します。
最初から話を聞いてもらえるケースは少ないものの、粘り強く足を運ぶことで徐々に会話ができるようになっていきます。
それに加え、企業の福利厚生担当者や上層部の人に向けて、企業としての備えを提案する仕事があります。
具体的には、
- 企業の経営者層が死亡した場合に経営を守るための保険
- 従業員が死亡した場合に遺族の生活を保証するための保険
- 従業員の退職金を支払うために貯蓄するための保険
などがあります。
企業の経営状況や財政状況を理解した上での適切な提案が求められるでしょう。
BtoB営業とは?BtoC営業との違いやこれからのBtoB営業に求められること個人営業の仕事内容
個人営業では、個人向けの商品を取り扱います。
個人営業ではアポをとることが非常に重要です。
入社後は親戚や知人向けに営業をすることもあるでしょう。売りたい気持ちが相手に伝わるような自分よがりな営業では、良い結果は得られません。
丁寧にヒアリングをした上で、専門知識を交えながら保険商品を提案します。
保険商品のことだけでなく、社会保障制度や医療制度の話なども理解しておくことで提案力が上がるでしょう。
積極的に知識を得ながら、実務に活かすことが求められます。
営業ヒアリングに必要な能力や具体的な項目|傾聴力のある聞き上手が成功する保険営業は個人事業主
意外と知られていないのが、保険営業は会社に所属する場合でも個人事業主の扱いだということ。
個人事業主には、サラリーマンのように最低賃金という概念がなく、労働基準法が適用されないのです。
保険営業の給料は、基本給と歩合給で構成されていて、入社1年目では基本給のシェアが高いものの、2年目以降では歩合給のシェアがどんどん高くなっていきます。
つまり、契約がとれた分だけ給料が上がっていくということです。
成績が悪ければ非常に厳しい仕事ですが、向いている人であれば一般的なサラリーマンでは考えられないくらいの収入を得ている人もいます。
中には年収1000万円以上稼ぐトップセールスもいるのです。
将来的に独立する人も多くいますので、やりがいと夢のある仕事といえるでしょう。
テレアポの時間帯はいつが良い?個人・法人への営業電話で成功率が高い時間帯保険営業に求められるスキルとは?
では、保険の営業をする上で、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
他の業種と共通するスキルも必要ですが、個人事業主であることをより意識した行動が求められます。
営業力を構成する5つの必要スキルと営業力を向上させる具体的な方法コミュニケーション能力
保険商品は無形商材。
相手は今問題を抱えていないにも関わらず、保険にお金をかけることを勧める必要があります。
始めのうちは話を聞いてもらえないことは当然と割り切り、粘り強くコミュニケーションをとらなければなりません。
特に必要なスキルは、ヒアリング能力です。
状況をしっかり聞き出すことで適切な提案ができます。
コミュニケーションを円滑にとるためには、
- 清潔感があること
- 愛想が良く威圧感がないこと
も前提となるでしょう。
営業マンが身だしなみで気遣うべき7つのポイント!身だしなみを整えるのは一流の常識学習意欲
保険の営業をするにあたり、生命保険講座、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得することで、より専門的な提案ができるようになります。
入社前の時点で取得しておかなければ不利になるという資格はありません。
入社後に実務経験を積みながら取得することが一般的でしょう。
学習した内容を積極的にアウトプットし、提案力を上げることで成約に結びつきます。
自己管理能力
先ほどにも説明したように、保険営業は会社員であっても個人事業主です。
一般的なサラリーマンのように、会社の売上を社員で分け合うスタイルではありません。
自分次第で稼げるようにもなりますが、成績を落とせば生活が成り立たないほど収入が減るリスクがあります。
会社が守ってくれると期待することなく、スケジュール調整や行動計画を徹底するといった自己管理能力が求められます。
営業の上手なやり方とコツ!やり方がわからない時に意識すべきポイントと間違った営業の仕方まとめ
この記事では、保険営業のやりがいや仕事内容、必要なスキルについて解説しました。
保険営業は、将来のリスクに備えて、適切な保険商品を提案する仕事。
人々の万が一の事態を助けられる、やりがいがある仕事です。
保険商品の種類はさまざまですが、すべてが無形商材です。
相手は今問題を抱えていないにも関わらず、お金をかけてもらうことは簡単ではありません。
始めのうちは話を聞いてもらえないことは当然と割り切り、粘り強くコミュニケーションをとる必要があるのです。
また、保険営業は個人事業主ですので、自己管理能力が求められます。
成績を伸ばすことができれば、一般的なサラリーマンでは想像できないほど高収入を得られるチャンスがあります。
人の人生を守りながら、自らの収入を伸ばすことにやりがいを感じられる仕事といえるでしょう。