営業職が持たれる代表的なイメージは、「ノルマがあって大変そう」ではないでしょうか。
しかし営業の仕事では、普通の生活をしていてはなかなか出会えない人との出会いがあり、自身を成長させてくれます。
未経験であっても、社交的な人や協調性がある人にはおすすめの職種です。
この記事では、未経験から営業に転職する際に知っておきたい営業スタイルの種類やおすすめの業界を紹介します。
転職を考えていて、営業に興味があるという人はぜひ飛び込んでみましょう。
目次
未経験から営業に転職するのは難しい?
営業の仕事は未経験からでも転職しやすい職種です。
多くの企業が営業職を募集していて、入社前の段階では、業界に関連する資格を取得していなくても問題ないケースがほとんどです。
しかし営業といっても、営業スタイルや業界によって仕事内容に違いがありますので、人によって好みや難易度も異なります。
営業スタイルの種類とは?自分の特性に合った営業スタイルを知ろう!募集が多い営業の業界
一昔前から今に至るまで、求人サイトで募集が多いのは保険業界と不動産業界の営業。
これらは、基本給より業績給のシェアが大きくなっています。
順調に成約をとり続けられると高収入を得られるためやりがいを感じられますが、成績が芳しくない場合には非常に辛く感じるでしょう。
近年増えているのはIT業界
近年、コロナの影響も受けず求人数が増えているのはIT業界ではないでしょうか。
ICT化がどんどん進んでいる最中ですので、まだまだニーズがあることは間違いありません。
これからの時代で必要とされる商材を扱うことに手応えを感じられるはずです。
営業スタイルの種類
営業スタイルの種類はさまざまで、入社する業界や会社によって働き方が大きく異なります。
転職活動を始める前に、それぞれの特徴を大まかに理解しておくと良いでしょう。
営業スタイルの種類とは?自分の特性に合った営業スタイルを知ろう!法人営業と個人営業
企業向けの営業(BtoB)か、個人向けの営業(BtoC)かによって、営業スタイルは大きく異なります。
法人営業では、決裁権のある上層部の人に営業をする難しさがありますが、大企業からの成約がとれると大きな売上を作れます。
個人営業は保険営業のようなイメージです。
個人相手の営業は断られやすい傾向がありますが、協調性があり人の顔や名前を覚えるのが得意な人、社交的な人は信頼されやすいでしょう。
有形商材と無形商材
食品メーカーの商品のように、目に見える商材を販売するのが有形商材の営業です。
一方、顧客が買ってみないと効果が分からない商材・サービスを販売することを無形営業といいます。
例えば、求人広告のように求人サイトに掲載してみないと、応募があるかどうかが分からないというようなものです。
新規顧客と既存顧客
新規顧客向けの営業は、テレアポや飛び込みをして新しい顧客を開拓していく仕事です。
辛い面もありますが、非常に多くの顧客と関わることができるため、自分の視野を広げて成長できるでしょう。
既存顧客向けの営業は、すでに取引をしている顧客へのフォローや追加で新しい商材を提案する仕事です。
良い関係を維持して顧客満足度を上げることで、売上を伸ばすことにつながります。
新規顧客を開拓するための4つの方法と具体的な営業戦略を解説未経験からの転職!注目すべきおすすめの業界
未経験から営業に転職するなら、あまりにもハードな環境は避けたいところです。
世の中からのニーズがあり、これから伸びていくであろう業界とともに一緒に成長すると良いでしょう。
ここでは、注目すべきおすすめの業界を紹介します。
IT業界
近年IT技術が進化しつづけていますので、IT業界はまだまだ伸びる業界です。
すでに出来上がった業界より今成長中の業界に飛び込んだ方が、商材やサービスを売りやすいだけでなく、自分自身の経験値も広がります。
IT商材の営業では、企業が抱える課題を聞き出し、解決へ導く提案が必要です。
ヒアリング力やプレゼン能力が問われる仕事ですので、経験を積むと社会人としてのスキルアップが見込めます。
IT企業は在宅ワークを柔軟に取り入れるのは得意分野で、平均年収も高めであることもポイントです。
営業ヒアリングに必要な能力や具体的な項目|傾聴力のある聞き上手が成功するSaaS業界
SaaS業界もIT業界の分野ですが、ここ数年で非常に注目されているため、こちらで解説します。
SaaSとは、Software as a Serviceの略語。
必要とする機能を必要な期間にサービスとして利用できるソフトウェアのことです。
サブスクリクションモデルのクラウドサービスともいわれます。
企業向けのクラウド型サービスの営業では、新規開拓も必要ですが、顧客に製品を長く使用し続けてもらうとが特に重要です。
継続率を上げて、解約数を減らすことができれば売上を伸ばし続けられます。
クラウド型サービスが拡大している今、SaaS業界の営業は新しい常識を世の中に広める役割を担う、やりがいのある仕事です。
広告業界
広告業界の営業は、広告によって得られる効果を想像しながら提案し、顧客をサポートする仕事です。
企業の宣伝、求人サイトの広告などを掲載したからといって、100%満足できる結果を出せるとは限りません。
顧客は、目に見えない効果のためにお金を払うため、広告が仕上がるまでの過程やアフターフォローにも期待しています。
広告業界の営業には、きめ細やかな対応力とスピード感が必要です。
近年では、紙媒体の広告の需要は減少気味ですが、インターネット広告の需要は上がり続けていますので、今後もネット社会とともに成長する業界といえるでしょう。
人材業界
人材業界の営業は未経験者も歓迎とされていることが多いため、転職のハードルは高くありません。
人材紹介会社や人材派遣会社で働く場合、企業向けと求職者向けの営業に分けられていることが一般的です。
医療・介護や、IT、ドライバーなど、業界特化型の人材紹介会社もありますので、関心のある業界がある場合には、探してみると良いでしょう。
企業や求職者に自社を利用してもらうために大切なことは、細やかなヒアリングと提案。
そして競合他社に負けないスピードです。
早く満足のいく結果へと導くと、感謝される仕事です。
まとめ
営業の仕事は他の職種に比べて求人が多く、未経験からでも転職しやすい職種です。
業界に関連する資格がある場合にも、転職時に取得していないと不利ということはありません。
入社後に資格取得をサポートしてくれるケースが一般的でしょう。
営業といっても、営業スタイルや業界によって仕事内容はさまざまです。
転職活動を始める前には、法人と個人、有形商材と無形商材、新規顧客と既存顧客における営業スタイルについて、大まかに理解しておくことをおすすめします。
未経験から業界を選ぶときには、すでに出来上がった業界より、これからも成長する業界を選ぶと企業と共に成長できるチャンスが多いです。
この記事では、IT業界、SaaS業界、広告業界、人材業界をおすすめしました。
未経験でも躊躇わず、営業職に転職してみましょう。