「上手いように契約が取れる営業スタイルを知りたい」
「自分の営業スタイルが合っているのか不安……」
営業スタイルによる違いで売上に差が生まれるものなのか、不安に思う営業マンの方は少なくないでしょう。
しかし、営業スタイルに「こうすれば必ず売れる」という黄金スタイルは、残念ながらありません。
実は、トップ営業マンの多くは、自分に合った営業スタイルを確立しているため結果を出せているのです。
そこで本記事では、営業スタイルの種類やスタイルに合う性格などを紹介していきます。
ぜひ自分に合った営業スタイルを探す参考にしてみてください。
目次
営業マンの特性に合った営業スタイルを見つけよう
営業スタイルの種類は豊富なので、まずは自分に一番合う営業スタイルが何なのか考えてみましょう。
自分の営業マンとしての特性や強みを活かせるような営業スタイルを確立できれば、きっと会社の売り上げに貢献できるはずです。
営業スタイルは、以下の営業プロセスごとに複数種類存在しています。
「見込み客の開拓」を行う営業スタイル2種
今まで接点のなかった相手に対して商品を紹介したり、役立つ情報を提供したりする「見込み客の開拓」の段階では、以下の2種類の営業スタイルが存在します。
1.アウトバウンドセールス
アウトバウンドセールスとは、企業の方から積極的に働きかけて新規見込み客を獲得しようとする営業スタイルのことです。
アウトバウンド(外向きの)という言葉の通り、会社から出て、個人宅や企業を直接訪問しに行く「飛び込み営業」が主な営業方法になります。
全く知らない人と交流することになるので、外交的な性格の方やチャレンジ精神が旺盛な方、メンタルが強い方はこの営業スタイルに向いているといえるでしょう。
▼ アウトバウンド営業についてはこちら
アウトバウンド営業のコツとは?意味やインバウンド営業との違いを解説
2.インバウンドセールス
インバウンドセールスという営業スタイルでは、顧客からの働きかけに応じて商品の説明などを行います。
資料請求やコールセンターでの業務、メール対応など、内向き(インバウンド)の業務が主です。
全ての顧客に丁寧に接し信頼を獲得する必要があるため、人当たりの良い方や親切な方がこの営業スタイルに向いています。
▼ インバウンド営業についてはこちら
インバウンド営業とは?アウトバウンド営業との違いやメリット・デメリット比較
「見込み客の育成」を行う営業スタイル2種
「見込み客の育成」段階では、顧客とコミュニケーションを重ねることで関係を深めていき、優良な見込み客に育てていくような営業を行います。
主な営業スタイルは以下の2つです。
1.内勤営業(インサイドセールス)
会社にいながら電話やメールなどで見込み客との関係を深めようとする営業スタイルが、内勤営業(インサイドセールス)です。
テレアポやWeb会議なども、この営業スタイルに当てはまります。
実際に顔を合わせない分、より丁寧な対応を求めらえるので、細かなことに気配りができるタイプの方が向いている営業スタイルです。
▼ インサイドセールスについてはこちら
インサイドセールスの意味とは?導入するコツや立ち上げ事例を紹介
2.外勤営業(フィールドセールス、アウトサイドセールス)
内勤営業がアポを取ってきた企業に直接訪問し、顧客のニーズなどをヒアリングする営業スタイルが、外勤営業(フィールドセールス、アウトサイドセールス)です。
この営業スタイルは、コミュニケーション能力に長けた方や聞き上手な方におすすめできます。
色んな企業を巡る必要があるので、体力もある程度必要です。
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フィールドセールスの意味とは?インサイドセールスとの違いや連携するメリット
「セールス販売」を行う営業スタイル4種
実際に商品を買ってもらったり、契約をしてもらったりするために見込み客に働きかける「セールス販売」段階。
この段階の営業スタイルは多種多様ですが、大きく分類すると以下の4つに分けられます。
1.御用聞き営業
御用聞き営業は、注文があった商品だけを定期的に届ける営業スタイルです。
とくに顧客と揉めることはなく、たんたんと仕事ができるので、地道に努力をするのが好きな人に向いています。
▼ 御用聞き営業についてはこちら
御用聞き営業から提案営業へと進化するための6つのステップを徹底解説!
2.商品提案型営業
商品提案型営業は、顧客の性格や好みを理解し、顧客が欲しがりそうな新商品が出た時などに、直接商品を紹介しに行く営業スタイルです。
メンタルが強く、相手の気持ちも尊重できるような方が、商品提案型営業に向いているでしょう。
3.課題解決型営業
顧客が認識している課題を解決できる方法として、自社の商品を提案するのが課題解決型営業です。
ヒアリング力があり、相手の気持ちを読み取ることが得意な方なら問題なくこなせるでしょう。
4.インサイト営業
顧客がまだ認識していない潜在的な悩みや課題を読み取り、その解決策として自社製品を提案するのがインサイト営業です。
ヒアリング力だけではなく、顧客が置かれている状況から課題を予測する仮説力も必要になります。
業界知識が豊富で、分析能力に長けている方が向いている営業スタイルです。
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インサイト営業の必要性や営業スタイルを変革していくためのアイデア
「アフターフォロー」を行う営業スタイル2種
顧客との契約完了後に「アフターフォロー」として営業を行います。
主な営業スタイルは以下の2種類です。
1.ルート営業
ルート営業は、顧客からの要請がなくても、定期的に様子を窺いに訪問する営業スタイルです。
商品を売り込むというよりは、顧客との信頼関係を深める目的で営業を行います。
雑談が得意な方や売り込みが苦手な方はルート営業にチャレンジしてみましょう。
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営業を成功へと導く雑談ネタ11選!雑談では避けるべきNGトークも紹介
2.カスタマーサポート
カスタマーサポートは、商品への疑問や故障の問い合わせなどを受け付ける業務です。
身振り手振りでは説明ができないので、言葉での説明が丁寧で上手な方が向いています。
直接人と接するのが苦手な方にもおすすめです。
自分に合った営業スタイルが見つかれば営業が楽しくなる
営業はノルマに追われたり、顧客から嫌な対応をされたりすることが多い仕事なので、どうしても楽しむのが難しい場合があります。
しかし、自分の性格に合った営業スタイルを見つけることで上手く問題に対処できるようになり、徐々に業績もアップしていくでしょう。
会社からの評判が上がれば、キャリアアップも夢ではありません。
まずは自分の性格や強みを客観的に見つめなおし、自分が得意そうな営業スタイルにチャレンジしてみてください。