「営業は誰でもできる仕事だ」というイメージを持っていませんか?
確かに窓口が広く他の業種よりも就職しやすい傾向にある営業職ですが、簡単に成果が出せるかというと実はそういうわけではないのです。
本記事では、本当に「誰でも営業ができるのか」ということについてや、営業で成果を出すために必要な事柄について詳しく解説していきます。
目次
営業は誰でも「なることが」できるが「成果を出すことが」できるかは別問題
「営業は誰にでもできる仕事だ」という言葉を聞いたことがある方は、おそらく少なくないでしょう。
ですが、この言葉の「できる」とは、具体的にどのようなことができるということを指しているのでしょうか?
営業職に就職するためには特別な資格もスキルもいりません。
そのため、誰でも営業の仕事に就くことはできるといえます。
しかし、営業マンになった全ての方が十分な成果を出せているというわけではありません。
つまり、営業は確かに誰でも「なることが」できる職業ですが、誰でも「成果を出すことが」できる職業ではないのです。
売れない営業マンが持つ5つの特徴と売れる営業マンになるためのコツ営業は誰でもできるというイメージが広がっている要因
営業は決して簡単な仕事ではありません。
しかし、世間には「営業は誰でもできる仕事だ」というイメージが浸透しています。
その要因として考えられるのは、以下の3つの事柄です。
就職口が豊富にある
営業職の就職口はいつでも豊富に用意されています。
営業マンを必要としている企業は、いつの時代でもたくさん存在しているのです。
また、新人営業マンは辞めてしまうことも多いため、そもそも営業職は人手不足に陥りやすい傾向にあります。
そういったことから、確かに就職口には困ることのない職業だといえるのかもしれません。
資格やスキルの取得が必須ではない
営業職に就くために取らなければならない資格や身に付けなければならないスキルは、ほとんど存在していません。
一般的な社会人スキルがあれば、基本的には誰でも営業の仕事に就くことができます。
特別な資格やスキルがいらない仕事であるために、仕事の内容も簡単なのではないかと思われてしまうことが多いのでしょう。
しかし、実際には様々な営業スキルを駆使しないと契約は取れないため、そのギャップに驚く方も少なくないはずです。
努力をしてトップ営業マンになれた人がたくさんいる
多くのトップ営業マンが自伝を出版したり講演会で演説したりしていますが、彼らの多くが「努力をすれば営業のトップに立てる」と謳っています。
「営業は才能がすべてだ」というように可能性を狭めるような言い方をするトップ営業マンはほとんどいません。
確かに正しく努力をすることで営業スキルが向上し、思うように成果を出せるようになる方もいるでしょう。
ですが、努力をすること自体が簡単なことではないので、「誰でも簡単に営業で成果があげられる」という言葉にはやはり語弊があるといわざるを得ません。
売れる営業マンの話し方を徹底解説!トーク術を習得するコツや練習方法も紹介営業で成果を出すことができるようになるために必要なもの
営業の成果は決して簡単に出せるものではありません。
十分な成果を出せるようになるためには、少なくとも以下のようなことが必要になってきます。
自分の強みと弱みを知ること
営業マンとして成長するためには、自分の強みと弱みを正しく把握できている必要があります。
トップ営業マンの中にもおしゃべりが得意な営業マンや聞き上手な営業マンなど、様々なタイプの営業マンが存在しています。
彼らは自分の短所を長所で補うことで成功を収めているのです。
営業ヒアリングに必要な能力や具体的な項目|傾聴力のある聞き上手が成功する営業戦略を立てること
自身の弱みと強みを知ることができたら、次に具体的な営業戦略を考えていく必要があります。
たとえば自分から話すことが苦手な方は、何とかして顧客の話を聞き出し聞き手に回るような営業戦略を進めていく方が上手くいきやすいでしょう。
このように、自分の強みを活かせるような具体的な営業戦略を立てて、実践しながら必要に応じて修正していくことが大切なのです。
営業戦略の立て方を徹底解説!実際の成功事例やテンプレートも紹介足りないスキルを補うために練習すること
どんなに苦手でも、契約を取るためには習得しなければならないスキルはいくつかあります。
顧客の望みを聞き出すヒアリング力や契約に漕ぎつけるためのクロージング力は、練習を重ねることでしか身に付けることはできません。
自分の苦手と向き合い克服しようとする努力も、営業で成果を出すためには必要なことなのです。
クロージングの意味とは?成功させる6つのコツと今日から使える簡単テクニックをご紹介営業で成果を出すために誰でもできる練習方法
営業で成果を出せるようになりたいと思っている方なら、誰でも実践することができる練習法を2つ紹介します。
ロープレでトークスクリプトに慣れる
営業の成功率を上げるためには、トークスクリプトを元に営業を進めていく必要があります。
上司や同僚とトークスクリプトを使ったロープレを行うことで、徐々に言い回しや営業マンとしての話し方に慣れていけるはずです。
ぶっつけ本番で営業をしに行くよりも、ロープレをしてからの方が成功率は格段に上がります。
プライベートでも人の話を聞き出す練習をする
営業でのヒアリングがなかなか上手くいかないと思っている方は、プライベートの時も人から話を聞き出す練習をしてみましょう。
家族や友人と積極的にコミュニケーションを取り、話題を引き出すように会話を進めることで自然とヒアリングの練習ができます。
また、散歩中や食事に行った先などで知らない人と交流し話を聞くのも、よい練習になるのでおすすめです。
【極意】営業のコツとは?営業でつまずくポイントを解消するテクニック営業は誰でもできる仕事ではないがチャンスは多くもらえる
営業は決して誰でもできる仕事ではありません。
成果を出すためにはそれなりのスキルと経験が必要になります。
しかし、営業マンとして採用してくれる会社は多いので、チャンスは他の仕事よりも多くもらえるといえるでしょう。
また特別な才能や能力がなくても、自分を見つめて自分に合った営業戦略を立てることができれば、トップ営業マンになることも夢ではありません。