テレアポの成功率を高めるためのカギとなるのは、電話をかける時間帯です。
時間帯に気を付けることで、テレアポの成功率はより高くなります。
営業電話をする先が法人・個人であるかや、業種によってもテレアポに適した時間帯は異なりますので、相手先に合わせて電話をかける時間帯も柔軟に対応するのが理想です。
テレアポはこれまでに関わりのない相手との最初のきっかけとなり、新規開拓をする時に重要な切り札となる営業方法ですので、時間帯にも気をつかって少しでもアポ率を上げられるテクニックは使っていきましょう。
決裁者に繋がらない時間に電話をしても、効率が悪くなってしまいます。
この記事では、テレアポで全国1位の実績のあるプロ(山本 敦久)が、おすすめの時間帯についてご紹介します。
相手先に応じたベストな時間帯を知ることで、無駄な電話をかける確率も下がるはずです。
テレアポのコツ10選!電話でアポ取りするテクニック!法人営業の極意目次
法人営業のテレアポならこの時間帯
法人相手の場合は、担当者や責任者にいかにして電話口に出てもらうか、よりスムーズに電話をつないでもらうことが大きなポイントになってきます。
始業開始から午前中の時間帯は担当者や責任者につながりやすい
テレアポで断られる理由の多くは、「担当者不在」「責任者の外出中」などです。
せっかく電話をかけても、その時間帯に肝心の担当者や責任者が居なければ、テレアポで結果を出すことはできません。
法人で担当者や責任者をつかまえやすい時間帯に電話をかけることは、セールスにおいても大きな成功を収めることになるのです。
そして担当者までつながる時間帯で最も理想的なのが、始業時間後30分ほどです。
始業後すぐは、朝礼や引継ぎ、メール確認、打ち合わせなどを行っていることも多いですが、それから30分も経過すれば、通常の業務を開始していることが多いものです。
さらに始業後30分ほどであれば、外出していている確率も低く、この時間帯なら電話口に担当者や責任者が出やすいでしょう。
夕方の時間帯はしっかり話を聞いてもらいたい人におすすめ
16時頃の夕方の時間帯も、テレアポで話を聞いてもらう確率が高い時間帯です。
夕方は営業や外出などから担当者や責任者が帰ってきていますし、仕事内容も比較的落ち着いていることが多いからです。
また、終業時間近くであれば、これから急いで終わらせるという仕事もほとんどないでしょうから、こちらの話を落ち着いて話を聞いてくれる余裕ができています。
個人営業の相手へのテレアポならこの時間帯
個人営業の相手へのテレアポは、相手の業種や立場によっておすすめの時間帯が異なります。
またその相手が働いているかいないかによっても、効率の良い時間帯が違ってくるので注意が必要です。
平日なら勤務時間帯後がベスト
個人営業、サラリーマンを相手にテレアポをするなら、勤務時間が終わった時間帯が良いでしょう。
働いている時間帯は電話に出てくれないことも多いですし、出てくれたとしても、忙しくて話を聞いてもらえないというケースがほとんどです。
電話をかける理想的な時間帯としては、17時から19時くらいになります。
相手が主婦なら昼過ぎから夕方までの時間帯にする
個人でも主婦が相手のテレアポは、夕方になる前の時間帯がおすすめです。
正午過ぎから16時くらいまでの間が最も効果的で、午前中と夕方以降の時間帯は忙しくなりますので、かえって迷惑になります。
業種別のテレアポのゴールデンタイム
業種によってテレアポを受け入れてくれる時間帯は異なります。
業種別の成功率が高い時間帯を狙って、テレアポをしてみましょう。
飲食店
飲食店は、食事の時間帯が忙しいため相手にしてくれません。
ランチタイムである11時~13時は避けましょう。
逆にランチタイムが過ぎて、少し落ち着いてきた14時から16時頃が狙い目です。
居酒屋など17時以降の時間をメインとしている飲食店も、15時頃から仕込みをはじめることが多いので、やはり15時~16時はテレアポをするのに最適な時間となります。
不動産
不動産業は午前9時半や10時からの開店する店舗が多いです。
開店してからはお客さん対応に忙しくなるので、開店する前の準備をしている午前9時頃が良いでしょう。
診療所やクリニック
診療所は診察時間が午前と午後に別れていますが、この診察開始前か診察終了直後のテレアポが効果的です。
診療時間中に決裁者まで繋がることはほぼありませんし、間の休憩時間は不在としていること多いためです。
美容室や散髪屋
美容師や理容師も営業時間中は接客中のことが多いので、営業開始前か終了直後が望ましいでしょう。
テレアポでかけない方が良い時間帯は?
テレアポでは、相手に配慮した時間帯にかけることで、より良い印象を与えることができます。
逆に、かけてはいけない時間帯にかけてしまうと、それだけで第一印象を低くしてしまうということになるのです。
では、テレアポでかけない方が良い時間帯とは、どのような時間帯になるのでしょうか。
ランチタイムのテレアポは基本的にマナー違反
どのような業種でも、お昼のランチタイム(12時~13時)に電話をかけるのはマナー違反です。
相手にマイナスな印象を与えてしまうだけでなく、それ以降も信用を失い話を聞いてくれなくなってしまうこともあります。
20時以降も相手に失礼に当あたる
特定商取引法で、20時以降にテレアポの電話をかけることが禁止されていますので、こうした遅い時間帯に電話をするのもやめましょう。
法律で禁止されていなくても、このような夜遅い時間帯にテレアポの電話をかければ、先方に人間性や常識を疑われてしまいます。
忙しい時間帯が異なるので相手の業種を把握しておくことも大切
テレアポを成功させるためには、相手が話しやすい時間帯に電話をすることが大切ですが、業種によっても忙しい時間帯が異なります。
テレアポをする際、相手がどのような業種で、どの時間帯に電話に出やすいのかをリサーチしておくのも一つの手です。
業種によっては、一般的にテレアポでマナー違反とされているランチタイムや、開店前、閉店後、20時以降などの方が都合がよいという場合もあります。
一日数回の時間帯に分けて電話する
テレアポを何度もかけても、毎度のように受付で断られたり、担当者が不在ばかりということは珍しくありません。
そういった場合は、一日数回、時間帯によって何度か電話をかけてみて、先方の行動パターンを把握してみるようにしましょう。
どの時間帯が電話に出やすいのか、そして不在だと断られた際には、いつ戻るのかをさりげなく聞いておくのも効率的です。
時間帯によって何度か電話をかけてみて、その状況をタイムテーブルにしてみると相手の行動パターンの把握も容易になるのでおすすめです。
テレアポが取れない理由は?うまくいかない原因と取れるようになるコツテレアポは何のため?目的をしっかりと明確化する
テレアポは文字通り、「電話で相手にアポイントを取る」ことです。
しかし昨今、アポイントを取るだけでなく、電話口でのサービス紹介や説明、新規事業の提案などに利用してしまっているケースも多くなっています。
担当者と話すことができると、そのチャンスを利用しようとする心理が働いてしまうことも多いでしょう。
チャンスとばかりに、アポイントを取るという本来の目的以外の話までしてしまっていることもありますが、あくまでもテレアポのゴールは、アポイントを取ることです。
余計な内容まで突っ込んだ話をしないよう、あくまでもアポイントを取るという点に目標設定しておくようにしましょう。
テレアポに望む際に注意するべき心得
では、テレアポで余計な話をせず成功させるためには、どういった意識を持ったら良いのでしょうか。
テレアポの電話をかける際、相手に不快感を与えない方法や気を付けるべき注意点をご紹介します。
売り込もうとしないこと
テレアポをする側にとっては、担当者とつないでもらえるのか、こちらの話を聞いてもらえるのかという点が重要で、その点ばかりに意識を向けがちです。
しかし、電話がかかってくる側からすると、見ず知らずの相手からいきなりセールス電話がかかってくるということになります。
当然、まずは信頼できるかどうか、そしてどんな要件や内容なのかと疑心暗鬼に陥ることも多いものです。
そんな相手に対して、いきなり強烈な売り込みをしたり、売り込もうとする気満々の話しぶりだと、相手も一歩引いてしまう結果になるでしょう。
そうならないためにも、まずは相手の立場に立ち、無理な売り込みやしつこいセールスはしないことです。
落ち着いたトーンでゆっくりとトークスクリプトに従って話をすることを心がけましょう。
テレアポトークスクリプトの「6ゾーン・テンプレート」!電話営業でアポ取りする例文マニュアル初っ端から相手が断りやすい理由を加えないこと
テレアポでは、丁寧さを心がけることも大切です。
しかし丁寧さを強く意識するあまり、自分から相手に断りやすい言葉をかけてしまっていることがあります。
「ただいまお電話大丈夫でしょうか?」
「今お忙しいでしょうか?」など
このような問いかけをしてしまうと、相手は自分が今忙しい時間帯かどうかに関わらず、簡単に断ることができてしまいます。
はじめからお伺いを立てるような問いかけをせず、「お忙しいところ申し訳ございません」や、「お忙しい時間帯に失礼いたします」など、シンプルな言葉で言い切ってみましょう。
テレアポで受付突破するテクニック!営業電話のコツとスクリプト例文言いたいことをシンプルに切り出すこと
相手にこちらの魅力を伝えようとしたり、電話を切らせないようにしようという心理が働くと、前置きが長くなったり、最初の説明をダラダラとしてしまいます。
そうなると売り込みたいという必死感が相手に伝わり、逆に不信がられたり、不快感を与えてしまうことになります。
テレアポでは言いたい事をシンプルに、短く、最初の方に伝えておくのが良いでしょう。
テレアポの話し方のコツは?アポイントが取れるトークのテクニック!テレアポの時間帯のまとめ
テレアポは断られるのが前提だ、という言葉もあるように、テレアポで結果を出すのは難しく感じることもあるでしょう。
しかしテレアポにふさわしい時間帯を把握することで、効率的に電話をかけることができるので、成功率もアップすることができます。
これまであまりテレアポで結果を出せていない場合や、時間帯を意識していなかったという場合には、ぜひ一度、テレアポの時間帯を見直してみましょう。