営業職に就く人は明るくて人と関わることが好きな人が多いはずなのに、しばらく働いてみると「自分には向いていないかも。」と感じることが起こりがちです。
想像していた以上にプレッシャーが重く伸し掛かり、営業を辞めたくなることもあるでしょう。
辞めたくなる理由には、営業職特有の仕事環境が影響していることがほとんど。
誰もが同じような理由で営業を辞めたくなっています。
この記事では、営業を辞めたいと感じている人に向けて、有効な克服方法や営業経験を活かす方法を紹介します。
営業に向いてない人や苦手意識がある人の特徴は？克服する手段も解説
目次
営業を辞めたくなる代表的な5つの理由
営業を辞めたい、自分には営業は向いていないかもしれない！と感じていませんか？
以下の5つが営業を辞めたくなる代表的な理由です。
①ノルマが高すぎてモチベーションを保てない
営業社員のノルマは、前期のノルマや結果をもとに、さらに高いノルマを設けられるケースがほとんど。
つまり、入社時以降ずっと右肩上がりに売上を伸ばさなければなりません。
しかし長く在籍すると、部下を育成するなどの別業務も加わります。
自分の仕事ばかりに集中できる状況ではなかろうが、ノルマは上がっていきます。
このような状況にストレスを感じる人は多いです。
営業マンがストレスを抱える原因は？ストレスを和らげる解消方法
②テレアポや飛び込み営業が苦手
テレアポ
商談をするためにはアポ取りが必要。
しかしテレアポは顔を合わせて会話するわけではないため、ちょっとしたことが原因で断られやすいものです。
一日に50件電話してもなかなかアポがとれないと悩んでいる営業マンはそこらじゅうにいます。
テレアポが辛いと感じる人に知ってほしい！辛さを改善する4つの秘策
飛び込み営業
飛び込み営業も簡単ではありません。
アポなしで訪問すると、相手が忙しくしている場合も多いのです。
テレアポや飛び込み営業での苦い経験がトラウマになることは、あなたのせいではありません。
飛び込み営業が上達する4つのコツと怒らせない営業トークテクニック
③拘束時間が長い
営業職は顧客の時間に合わせる必要があるため、どうしても拘束時間が長くなりがちです。
また、ノルマの達成が見えにくい状況では、定時で帰りにくいという風潮が昔からあります。
近年働き方改革が推進されたことにより、会社が定時で帰る曜日を設けるといった動きも見られますが、それでもまだ根深い問題があります。
早く帰りたい日であっても、他人の様子を気にしてしまいがちです。
④給料に満足できない
営業職の給与体系は、業績によって支給される「インセンティブ」の割合が大きくなりがちです。
月収だけでなく、ボーナスにおいてもそのような傾向です。
ノルマを大幅に達成できていれば、それなりの報酬を得られる場合がありますが、達成できなければ満足できる給料は得られません。
仕事量の割に給料が低いことを嘆く人が多いのです。
⑤この生活を続けることへの不安
ここで紹介した4つの不満を抱えながら営業をしている人は、以下のような不安を感じてしまいます。
- こんな生活がいつまで続くのだろうか
- 50代になってもこの仕事が務まるのだろうか
子供がいる場合、教育にお金がかかる時期に転職することを恐れ、早めに転職すべきだろうかと悩みます。
営業職を続けていてもなかなか昇給できず、その割に時間に縛られているとなれば、明るい将来が見えなくなってしまいがちです。
営業を辞めたいと感じるときに有効な克服法
そもそも人と関わることが好きなのであれば、安易に全く異なる職種に就こうとするのは勿体ないです。
自分には営業が向いていないと決めつける前に、次の行動をとってみましょう。
成績が優秀な営業社員と関わる
割合は少ないにせよ、どこの会社にも営業成績が優秀な社員がいるはずです。
そのような社員と関わっていますか？優秀な営業社員は、同じ会社での生き残り方を知っているので、躊躇わず相談してみると良いでしょう。
成績を伸ばすための考え方、長く働き続けられる行動などのノウハウを持っています。
営業成績を上げたい人必見！成果を上げるポイントと優秀な営業マンの特徴を解説
転職エージェントを利用し、働きながら転職活動をする
独断で転職を進めると、判断を誤ってまた悩みを抱える可能性があります。
一度転職のプロに相談するのもおすすめです。転職エージェントに登録すると必ず転職しなければいけないということはありません。
客観的な意見やアドバイスを聞いてから、転職をするのか、それとも今の会社に残るのかを決めると良いでしょう。
営業経験を活かせる別の職種に就く
営業職はもう嫌だという場合、営業事務やコンサルタント、マーケティングといった営業職の視点が活かせる職種に挑戦しても良いでしょう。
これらの仕事は営業経験がある人の方が、相手の気持ちを汲み取って柔軟な対応ができるため重宝されます。
未経験でも馴染みやすいでしょう。
副業で代理店営業を始める
休みの日まで営業をするのは嫌だと感じる人が多いと思われますが、個人での営業をすると視野が広がります。
そもそも、会社に勤務しているということは、会社の利益を残しながら売上を社員全員で分けているということ。
自分の努力に見合った報酬を得られると、やりがいを感じることができるでしょう。
個人でできる代理店営業を副業から始めてみるのも一つの手です。
培った営業経験を活かすには
辛い思いをしながらも営業経験を積んできたことは事実です。
未経験の職種に挑戦する方法も解決策の一つですが、また一からキャリアを形成していくことは楽な道ではありません。
当然ながら、別の壁にぶつかる可能性もあります。
営業を辞めたいと思う理由が商材を提案しても断られやすいことによる意欲低下や、報酬へ不満であれば、個人でできる代理店営業を副業で始めることをおすすめします。
つまり、魅力のある商材を扱って個人で営業すれば、悩みを解決しやすくなるということです。
副業で自信をつけたら、将来は独立する道も開けます。
営業力を構成する5つの必要スキルと営業力を向上させる具体的な方法
まとめ
営業の仕事はプレッシャーが重く伸し掛かりやすく、営業を辞めたくなることもあるでしょう。
入社時はひたらすらノルマ達成に向けて努力できていたのに、一年、二年と時間の経過とともにモチベーションの維持が難しくなるものです。
しかし、人と関わることが好きなのであれば、安易に全く異なる職種に転職しようとするのは勿体ないです。
以下の行動を実践してみましょう。
- 成績が優秀な営業社員と関わる
- 転職エージェントを利用し、働きながら転職活動をする
- 営業経験を活かせる別の職種に就く
- 副業で代理店営業を始める
悩みを解決できる方法をみつけて、これまでの営業経験を活かせる方法はないか考えてみてください。
特に、個人でできる代理店の副業は、営業社員のよくある悩みの多くを解決できる手段です。
将来独立を目指せる仕事を少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
